俺は、君のためにこそ死ににいく

出撃前の関大尉

 非常にやるせなく、心を動かされる言葉だ
 国の為、正義の為などという大義名分から、やはりそう変換しなければ、死地に赴く事は難しいかと思う



 自分と通じている、ごく身近な人々の事を想いながら散っていった先人達に、合掌



 という訳で、硫黄島2部作を観に行った際に、予告編が流れていた本作品を観に行って来ました
 お相手は、、、モチロン!オイラと戦争映画を観に行くと言ったらこの人しかいません!!


 ヘノレ氏です!!wwwwwwwww



 しかし・・・この映画・・・思っていたよりもずっと良い作品でした


 舞台は、太平洋戦争末期、鹿児島の陸軍航空隊の基地、知覧
 当時は、空軍という独立した概念は無く、陸軍と海軍が別個に航空隊を持っていました
 余談ですが、当時の日本軍は陸軍と海軍、全く別の国の軍隊のようであって
 使用する航空機もそれぞれが別個に開発するという有様でした
 なので、特攻機として知覧で使用されたのは、陸軍一式戦闘機「隼」でした
 オイラは坂井三郎ヲタなのでw陸軍航空隊に非常に疎いのですが、隼って自分の中では特攻機っていうイメージがなく、専らイメージするのは零戦な訳でありまして、、、
 その日ヘルたんと話をするまでは、海軍航空基地の話だと思い込んでいましたwww
 実際に映画を観に来ていた他のお客さんからも「あれ?ゼロ戦じゃないんだ??」とロビーのディスプレイに飾ってあったお土産用の隼フィギュアを見て仰っておいででしたw
 しかし・・・エンジンカバーから出ている排気ダクトの形状のみで



 (ヘル´∀`)<これは隼の3型だな・・・



 すごすぎます!!wwwwwwww



 余談が長すぎたw
 話を戻して
 その知覧の地で食堂を営むおかみさんが中心となって話は進んでいきます
 そのおかみさんは、特攻隊員から母親のように親しまれ、愛され、おかみさんも我が子のように隊員達と接していきます
 その隊員の中には、朝鮮人なのに志願された方もいて・・・



 しかしねぇ・・・特攻というのは賛否両論、心に訴えかけてくる
 この映画で印象的だったのは



 初の組織的特攻作戦の指揮官に命ぜられた、関 行男大尉(散華後2階級特進にて中佐)の、苦汁に満ち、かつ反抗ともとれるような鋭い眼差しで命じた上官を睨みながら、命令を受諾するシーン
 このシーンでは、特攻そのものに対する自身の怒りは勿論の事、オイラが感じたのは、今後、自身の特攻が、プロパガンダとして扱われるであろう事への憂慮があった気がしてならないのです。。。
 因みに関大尉を演じているのは、的場浩司さんなのですが、素晴らしい演技の一言です!



 そしてもう一つ、逆に特攻を正式に作戦として世に送り出した、俗に言う「特攻の生みの親」大西瀧治朗中将の割腹自決のシーン
 介錯はいらないと、割腹後に自ら首を掻っ切って絶命する様は、凄惨の一言でした(一晩苦しみながら絶命したという話もあるので、実際には首は切らずに悶え続けたかもですが)
 大西中将は、特攻という非情な戦術を生み出したとして悪評も聞かれますが・・・ここは弁明したい!!
 そもそも大西中将は、戦前から海軍内でもとりわけ航空戦力に着目していた方であって、かの有名な真珠湾攻撃の立案も彼の功績なのです!!
 元々は「特攻なぞ外道!」とむしろ反対側の立場をとっていたとも言われているのですが、戦局の悪化に伴い、指揮官として苦汁の選択を迫られた悲運の軍人とオイラは解釈しています
 つまり、彼は海軍航空隊の栄光と終焉を見守った人物なのです(言い切っちゃったw)
 因みにこちらも伊武雅刀さんが好演しております!



 この全く相反した2つの感情が、映画を観ている最中にも頭の中をグルグル回ってるのです・・・(´Д`;)




 ・・・・・・何を書きたいんだか分からなくなってきたwww




 「俺は、君のためにこそ死ににいく



 とにかく、興味のある方は観てくらさい!!!!
 そして・・・泣いてください・・・









 最後に








 主題歌はさだまさしの防人の歌でお願いします・・・